「本と町と人」をつなぐ雑誌『ヒトハコ』創刊について
「本と町と人」をつなぐ雑誌『ヒトハコ』創刊について
武田こうじ
一箱古本市をきっかけに町と人がつながることを伝える・考える雑誌『ヒトハコ』が創刊されました。
近年は「この町でもやっているんだ!」と思っていると、それがどんどん増えていって、いつの間にか、全国いろいろなところで開催されるようになった一箱古本市。本書は一箱古本市を企画、開催し、それを各地に広めていった南陀楼綾繁さん(B!B!Sも大変お世話になった方です)が中心になって作られています。
一箱古本市がどうして、人を魅了するのかが、よくわかる内容で、読んでいて「たしかに自分にもこういうことがあった」とか「参加者の人たちは、そこを楽しみにしていたのか」といろいろ発見・再確認できるのですが、やはり興味深いのは本書のテーマにもなっている、一箱古本市がそれぞれの町のイベントになっていくことが、いろいろな角度から書かれていることだと思います。当たり前のことなのかもしれませんが、一箱古本市は参加者一人一人によって、作られていて、まさにそこが「自分たちの町のイベント」になっていく大切なポイントだと、改めて思いました。
B!B!Sも、一箱古本市にはとても思い入れがあって・・・逆に思い入れが強すぎて、いろいろ悩み、ストップしてしまったのですが、本書の中では前野さんが高松の「海の見える一箱古本市」を主催する佐藤友理さんとメール対話として、その経緯を綴っています。
「今年、ほんとうにやらないの?」と問い合わせがあったり、「B!B!Sは終わったんですよね?」と言われたりするのですが・・・たしかに、今のB!B!Sは地味でなにをやっているのか見えづらいかもしれませんね。だけど、このメール対話を読んでいただけると、今のぼくたちの気持ちややりたいことがちょっとでも伝わるかなぁと思います。仲間のことを褒めるのは、気持ち悪く思われるかもしれませんが、前野さんがとても丁寧に思いを書いてくれています。ぜひ、このメール対話は読んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。
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