本棚通信 - 5/1〜4 東京へ
5月初め、『不忍ブックストリートの一箱古本市』と『全国ブックイベントシンポジウム』にBook! Book! Sendaiの広報マンとして(プラス火星の庭の活動&個人的な用事)行ってきました。そのご報告を書かせていただきます。
◆
5月1日から4日まで東京へ行きました。まずは池袋の古書往来座で開かれているわめぞ「外市」へ。奇数月の第一土日に開催していて今月ちょうど20回目というめでたさ。着くや否や武藤さんにうながされ、山の手線線路沿いのレストランへと行くと、豆ちゃん、岡島さん、NEGIさん、U-senさんがビールを飲んでいる。ぽかぽか陽気に再会のうれしさも手伝ってさっそくほろ酔い。「外市」があんまり気持ちよくて、あちこち行こうとしていた予定もなしにして、夕方までいることにする。
それにしてもたくさんの人がふらっとやって来て、本をさらりと買って行く。理想的な風景だなぁ。
途中キアズマ珈琲という喫茶店へ古書現世の向井さんと武藤さんに連れていってもらう。古い建物を活かした好みの佇まい。珈琲もほかのメニューもおいしい。すると五っ葉文庫の古沢さんが登場。場が一気に盛り上がる。まっすぐに怪しいのが、すごくいい。
今回の上京の目的は不忍ブックストリートの一箱古本市と全国ブックイベントシンポジウムにBook! Book! Sendaiの広報マンとして参加することだったのですが、前日入りしたのは「外市」を見たかったことと、横浜である友部正人さんと三宅伸治さんのライブがあったから。
今年出たアルバム『ロックンロール、やってます』の曲を中心に、2時間半近くのライブはすごかった。ギターを弾きながら飛んで歌う友部さんをはじめて見た。大好きな三宅さんの曲『つづく』も聴けた。どちらもシンガーでギタリスト。バックはいない。まったく違う2人が違う輝きを見せながら、お互いを照らし合ってるのが美しいなぁ~と思った。こんな在り方の「ふたり」もあるんだな。
元気をもらって横浜から1時間かけて池袋に戻って来て、わめぞの打ち上げに参加。古沢さん絶好調。すでに知り合って10年くらい経っているような気になる。居酒屋へ場所を移して午前2時頃まで。明日から気の張るイベントを控えているので、どうしても堅い話になってしまうけど、向井さんと古沢さんが真剣に相手をしくれてありがたかった。
絶対に寝坊できないと30分前に西日暮里に着き、普段とらない朝ご飯を食べていたら、遅刻してしまう。不忍ブックストリートの一箱古本市の出店場所は千駄木の古書ほうろうさん前。岡崎武志さん、ブックマークナゴヤ実行委員でYEBISU ART LABO FOR BOOKSの岩上さんと黒田さんもいらっしゃる。開始と同時に岡崎さんのところに黒山の人だかり。終了までずっと続いていた。「寄ってラッシャイ見てらっしゃい。古本だよ~。今日は千駄木、明日は茨城。流れ流れて古本行脚」(ちょっと違うかも)みたいな威勢のいいお囃子も流暢だ。百戦錬磨の岡崎さんパワーを実感。YEBISU ART LABO FOR BOOKSさんもおもしろかった。文庫本をすべてカバーして、タイトルも著者も見えなくしている。カバーには本に登場する一人の人物に焦点をあてて紹介し、興味があったらお買い上げください。というもの。「OMIAI BOOKS」という名前だった。
不肖私、古本は10年売ってても、一箱古本市は初心者。どうも感じがつかめないまま終了。思った以上にお客様との距離が近く、どのくらい接客したものか悩んでしまった。楽しめばいいのにね。おかげで出品者の皆様の気持ちがちょっとわかりました。
途中ほうろうの神原さんにお店番を変わっていただき、ほかの場所を見に行く。徒歩が似合う路地を歩き、ぽっと現れる一箱古本市の本と人。本を探して歩いているはずなのにいっぱい付録がついてくる。珈琲飲んだり、洋品店で靴下買ったり、雑貨屋で娘のお土産買ったり。徒歩が似合うこの街だから一箱古本市が生まれたんだろうな。
店番していて「Book! Book! Sendaiだ。今日はジュンコさん来てますか?」と何人もの人に聞かれる。おおー、ジュンコ人気は東京まで。じつは一緒に来るはずで、一緒だったらさらに楽しかっただろうなぁ。
打ち上げに突入。び、びっくりの115名で乾杯。広い居酒屋一軒貸し切りで。さすが一箱古本市発祥の地ですなぁ。Book! Book! Sendai賞を選んでくださいというお達しで、コシヅカハム前に出されていた「アンティーク スピカ」さんを選ばせていただく。昭和30年代の児童絵雑誌、暮らしとファッションに特化していて眼を惹きました。
「一箱古本市どうでしたか?」とナンダロウさんにマイクを向けられ「楽しかったです!」と言うと「どこがですか?」と返され「もう酔っぱらっているんで答えられません」と言ってしまう。情けない…。景品は風の時の2010年カレンダーと『ふきながし 5号』、火星の庭2007年発行の『エコロジカル・ブックス』、ご当地出版物3点をお渡ししました。終盤はスタッフの労いが心あたたまる雰囲気で、最後「アヤシゲ~」コールが会場にわき起こる。ナンダロウさん「俺は疲れて早く帰りたいんだから終わり!」と言いながら口元がゆるんだ。
会場を移して2次会。なのに50名もいる。当然ナンダロウさんも(笑)。あり得ないほどの密集度なので隣りの人と話すのにも声を張りあげて。途中からほうろうの宮地さんとお店のことなどいろいろ話す。古本屋の未来、やり続けることの不安そして希望。宮地さんは吸引力のある人だと改めて思う。喉がザラザラしてきた…。3次会もありそうだったけど終電で帰っておとなしく寝る。
だって明日は緊張のシンポジウム。 (つづきます)
==========↓後半、追加しました ==========
日暮里の駅でナンダロウさんと待ち合わせて、うろうろ歩きながら谷中ボッサまで。ナンダロウさんがこの街に住むようになったいきさつや古い建築について説明してくれる。「この辺は戦災に遭ってないんだよ。」歴史が分断されていない路地なのだ。かといって古い町にありそう なよそよそしさや気取りがなく、風通しがいい。「もっと時間があったらいろいろ案内するんだけど」ナンダロウさんの街への愛着もいいな。
シンポジウム会場の国立博物館は上野公園内にあり、名前の通り立派な建物。こっちには圧倒される。予約は一杯で立ち見が出ているという。今日の出演者、ブックオカの藤村さん(石風社)、ブックマークナゴヤの岩上さん、黒田さん(YEBISU ART FOR BOOKS)、小布施一箱古本市の花井さん(まちとしょテラソ館長)もやってきた。昨日の一箱古本市があったおかげですでに打ち解けた感じ。本番もそのままの雰囲気で話すことができた。
まずナンダロウさんが不忍ブックストリートの一箱古本市について紹介した後「じゃBook! Book! Sendaiから」といきなり振られてびっく り。視線が一気に集中する。「えーー、昨日一箱古本市に参加しまして、打ち上げで飲み過ぎて喉がガラガラでお聞き苦しいと思いますが……」「そんなことはいいから早く進めて」とナンダロウさんに突っ込まれる。しどろもどろながらBook! Book! Sendaiの結成から今までの活動について説明する。言葉が切れるとナンダロウさんにHelp Me !の視線を送り、助けていただいた。ほかの皆様は画像をたくさん用意していて、スクリーンを見ながら話す。小布施の会場の図書館、ほんとに素敵です。ブックオカさん、スタッフが毎週集まって飲んでいる、というのがすごい。さすが博多どんたく。ブックマークナゴヤのどんどん参加企画が集 まって来るというのもうらやましい話。
Book! Book! Sendaiは、うまくいっている話だけではなく、まだまだイベントとして未成熟であるとか、予算がないとか、仙台という街の難しさとかも話した。楽しいことは大事だけど継続していくためには、楽しさのほかにイベントを街で育てていく手法がないと。
会場には、高遠ブックフェスティバルの斉木さん、ブックスひろしまの財津さん、ブックマーク犬山の古沢さん、ブックマルシェ佐賀の方などブックイベント主催者がいらしていて、ご挨拶いただいた。横浜や金沢、札幌、千葉で一箱古本市をやりたいという方々もいらしていたよう だ。ほんとうに全国的に盛り上がりつつあるんだと実感した。
打ち上げでは各地で起きている一箱古本市の流れをどうつなげていくか案を出し合って、大いに語り合った。もしかして今、すごい場にいるのかもと思いつつ酒をぐびぐび飲む。イベントの首謀者の集まりなので、誰かが「こういのはどう?」と言えば「いいね、だったらこうしよう」と電光石火のごとく話が具体的になり気持ちがいい。気がつくとシンポジウムの倍の時間が経っていた…。
その後皆様と再会を約束してお別れし、別件の飲み会へ。ほほほ~。よく飲みますねーワタクシ。電車がなくなって明け方タクシーでホテルへ帰りましたことよ。道路が空いていて思ったより安かったわ。(なんで急に人格変わるんだ?)
東京4日目最終日。寄り道せずにまっすぐ経堂のロバロバカフェへ。店内で開催中の古本市に本を出させてもらって、今日は店番をするのです。いのまたさんのいつもと変わらない笑顔にほっとする。暑いくらいのいい天気で、次々お客様がやってきてはのんびり時間が過ぎていく。参加店はオンライン古書店が多く、どこの棚もこだわりとセンスが光りまくっている。よりモノとしての魅力が際立つ本が多い。いつもロバさんの古本市の売れ筋はほかと傾向が違っていて勉強になる。いいなとずっと思っていて売れなかった本が完売したり。昭和30年代の『きょうの料理』や『子どもの館』『興糧』などがそう。
夕方にナンダロウさんが来てくれた。「火星の庭の本いいじゃん」とほめてもらった。ロバロバカフェはこの古本市の最終日に閉店しちゃうのだが、そのことをナンダロウさんは『彷書月刊』の連載にくわしく書いた。さ、さ、並んで、といのまたさんと私を写真に撮ってくれた。
ふたりとも同い年、眼鏡、くしゃっと笑うところも一緒。
それからちょうちょぼっこの福島さんがやってきた。やっほーっとハイタッチする。福島さんはずっと年下だがしっかり者で、突っ込みが適切だ。興味が似ていて視点が違うので、こういう人とは話が弾む。『仙台文庫』にもご登場いただくので打ち合わせもして、またねーと大阪へ出かけていった。
いのまたさんがこれから住む山口県の山の中の畑つきの一軒家の写真を見せてくれた。話を聞くとほとんど現金を使わずに済みそうな暮らしだ。そうする気持ちはわかるし、すごく惹かれる。自分のペースで、やりたくないことをしないで日本で暮らすには選択肢は限られている。東京という日本一むずかしい場所で、ロバさんのやり方を8年やり続けたいのまたさんに迷いはなさそうでよかった。さみしそうなお客様の顔が見え隠れするけども。でもよかった。
あっという間に時間は過ぎ、「こんどは山口に遊びに行くね」と言ってロバロバカフェを後にした。いのまたさん、どうもありがとう。
東京の報告はこれでおしまいです。
お世話になったみなさん、ありがとうございましたー!!
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5月1日から4日まで東京へ行きました。まずは池袋の古書往来座で開かれているわめぞ「外市」へ。奇数月の第一土日に開催していて今月ちょうど20回目というめでたさ。着くや否や武藤さんにうながされ、山の手線線路沿いのレストランへと行くと、豆ちゃん、岡島さん、NEGIさん、U-senさんがビールを飲んでいる。ぽかぽか陽気に再会のうれしさも手伝ってさっそくほろ酔い。「外市」があんまり気持ちよくて、あちこち行こうとしていた予定もなしにして、夕方までいることにする。
それにしてもたくさんの人がふらっとやって来て、本をさらりと買って行く。理想的な風景だなぁ。
途中キアズマ珈琲という喫茶店へ古書現世の向井さんと武藤さんに連れていってもらう。古い建物を活かした好みの佇まい。珈琲もほかのメニューもおいしい。すると五っ葉文庫の古沢さんが登場。場が一気に盛り上がる。まっすぐに怪しいのが、すごくいい。
今回の上京の目的は不忍ブックストリートの一箱古本市と全国ブックイベントシンポジウムにBook! Book! Sendaiの広報マンとして参加することだったのですが、前日入りしたのは「外市」を見たかったことと、横浜である友部正人さんと三宅伸治さんのライブがあったから。
今年出たアルバム『ロックンロール、やってます』の曲を中心に、2時間半近くのライブはすごかった。ギターを弾きながら飛んで歌う友部さんをはじめて見た。大好きな三宅さんの曲『つづく』も聴けた。どちらもシンガーでギタリスト。バックはいない。まったく違う2人が違う輝きを見せながら、お互いを照らし合ってるのが美しいなぁ~と思った。こんな在り方の「ふたり」もあるんだな。
元気をもらって横浜から1時間かけて池袋に戻って来て、わめぞの打ち上げに参加。古沢さん絶好調。すでに知り合って10年くらい経っているような気になる。居酒屋へ場所を移して午前2時頃まで。明日から気の張るイベントを控えているので、どうしても堅い話になってしまうけど、向井さんと古沢さんが真剣に相手をしくれてありがたかった。
絶対に寝坊できないと30分前に西日暮里に着き、普段とらない朝ご飯を食べていたら、遅刻してしまう。不忍ブックストリートの一箱古本市の出店場所は千駄木の古書ほうろうさん前。岡崎武志さん、ブックマークナゴヤ実行委員でYEBISU ART LABO FOR BOOKSの岩上さんと黒田さんもいらっしゃる。開始と同時に岡崎さんのところに黒山の人だかり。終了までずっと続いていた。「寄ってラッシャイ見てらっしゃい。古本だよ~。今日は千駄木、明日は茨城。流れ流れて古本行脚」(ちょっと違うかも)みたいな威勢のいいお囃子も流暢だ。百戦錬磨の岡崎さんパワーを実感。YEBISU ART LABO FOR BOOKSさんもおもしろかった。文庫本をすべてカバーして、タイトルも著者も見えなくしている。カバーには本に登場する一人の人物に焦点をあてて紹介し、興味があったらお買い上げください。というもの。「OMIAI BOOKS」という名前だった。
不肖私、古本は10年売ってても、一箱古本市は初心者。どうも感じがつかめないまま終了。思った以上にお客様との距離が近く、どのくらい接客したものか悩んでしまった。楽しめばいいのにね。おかげで出品者の皆様の気持ちがちょっとわかりました。
途中ほうろうの神原さんにお店番を変わっていただき、ほかの場所を見に行く。徒歩が似合う路地を歩き、ぽっと現れる一箱古本市の本と人。本を探して歩いているはずなのにいっぱい付録がついてくる。珈琲飲んだり、洋品店で靴下買ったり、雑貨屋で娘のお土産買ったり。徒歩が似合うこの街だから一箱古本市が生まれたんだろうな。
店番していて「Book! Book! Sendaiだ。今日はジュンコさん来てますか?」と何人もの人に聞かれる。おおー、ジュンコ人気は東京まで。じつは一緒に来るはずで、一緒だったらさらに楽しかっただろうなぁ。
打ち上げに突入。び、びっくりの115名で乾杯。広い居酒屋一軒貸し切りで。さすが一箱古本市発祥の地ですなぁ。Book! Book! Sendai賞を選んでくださいというお達しで、コシヅカハム前に出されていた「アンティーク スピカ」さんを選ばせていただく。昭和30年代の児童絵雑誌、暮らしとファッションに特化していて眼を惹きました。
「一箱古本市どうでしたか?」とナンダロウさんにマイクを向けられ「楽しかったです!」と言うと「どこがですか?」と返され「もう酔っぱらっているんで答えられません」と言ってしまう。情けない…。景品は風の時の2010年カレンダーと『ふきながし 5号』、火星の庭2007年発行の『エコロジカル・ブックス』、ご当地出版物3点をお渡ししました。終盤はスタッフの労いが心あたたまる雰囲気で、最後「アヤシゲ~」コールが会場にわき起こる。ナンダロウさん「俺は疲れて早く帰りたいんだから終わり!」と言いながら口元がゆるんだ。
会場を移して2次会。なのに50名もいる。当然ナンダロウさんも(笑)。あり得ないほどの密集度なので隣りの人と話すのにも声を張りあげて。途中からほうろうの宮地さんとお店のことなどいろいろ話す。古本屋の未来、やり続けることの不安そして希望。宮地さんは吸引力のある人だと改めて思う。喉がザラザラしてきた…。3次会もありそうだったけど終電で帰っておとなしく寝る。
だって明日は緊張のシンポジウム。 (つづきます)
==========↓後半、追加しました ==========
日暮里の駅でナンダロウさんと待ち合わせて、うろうろ歩きながら谷中ボッサまで。ナンダロウさんがこの街に住むようになったいきさつや古い建築について説明してくれる。「この辺は戦災に遭ってないんだよ。」歴史が分断されていない路地なのだ。かといって古い町にありそう なよそよそしさや気取りがなく、風通しがいい。「もっと時間があったらいろいろ案内するんだけど」ナンダロウさんの街への愛着もいいな。
シンポジウム会場の国立博物館は上野公園内にあり、名前の通り立派な建物。こっちには圧倒される。予約は一杯で立ち見が出ているという。今日の出演者、ブックオカの藤村さん(石風社)、ブックマークナゴヤの岩上さん、黒田さん(YEBISU ART FOR BOOKS)、小布施一箱古本市の花井さん(まちとしょテラソ館長)もやってきた。昨日の一箱古本市があったおかげですでに打ち解けた感じ。本番もそのままの雰囲気で話すことができた。
まずナンダロウさんが不忍ブックストリートの一箱古本市について紹介した後「じゃBook! Book! Sendaiから」といきなり振られてびっく り。視線が一気に集中する。「えーー、昨日一箱古本市に参加しまして、打ち上げで飲み過ぎて喉がガラガラでお聞き苦しいと思いますが……」「そんなことはいいから早く進めて」とナンダロウさんに突っ込まれる。しどろもどろながらBook! Book! Sendaiの結成から今までの活動について説明する。言葉が切れるとナンダロウさんにHelp Me !の視線を送り、助けていただいた。ほかの皆様は画像をたくさん用意していて、スクリーンを見ながら話す。小布施の会場の図書館、ほんとに素敵です。ブックオカさん、スタッフが毎週集まって飲んでいる、というのがすごい。さすが博多どんたく。ブックマークナゴヤのどんどん参加企画が集 まって来るというのもうらやましい話。
Book! Book! Sendaiは、うまくいっている話だけではなく、まだまだイベントとして未成熟であるとか、予算がないとか、仙台という街の難しさとかも話した。楽しいことは大事だけど継続していくためには、楽しさのほかにイベントを街で育てていく手法がないと。
会場には、高遠ブックフェスティバルの斉木さん、ブックスひろしまの財津さん、ブックマーク犬山の古沢さん、ブックマルシェ佐賀の方などブックイベント主催者がいらしていて、ご挨拶いただいた。横浜や金沢、札幌、千葉で一箱古本市をやりたいという方々もいらしていたよう だ。ほんとうに全国的に盛り上がりつつあるんだと実感した。
打ち上げでは各地で起きている一箱古本市の流れをどうつなげていくか案を出し合って、大いに語り合った。もしかして今、すごい場にいるのかもと思いつつ酒をぐびぐび飲む。イベントの首謀者の集まりなので、誰かが「こういのはどう?」と言えば「いいね、だったらこうしよう」と電光石火のごとく話が具体的になり気持ちがいい。気がつくとシンポジウムの倍の時間が経っていた…。
その後皆様と再会を約束してお別れし、別件の飲み会へ。ほほほ~。よく飲みますねーワタクシ。電車がなくなって明け方タクシーでホテルへ帰りましたことよ。道路が空いていて思ったより安かったわ。(なんで急に人格変わるんだ?)
東京4日目最終日。寄り道せずにまっすぐ経堂のロバロバカフェへ。店内で開催中の古本市に本を出させてもらって、今日は店番をするのです。いのまたさんのいつもと変わらない笑顔にほっとする。暑いくらいのいい天気で、次々お客様がやってきてはのんびり時間が過ぎていく。参加店はオンライン古書店が多く、どこの棚もこだわりとセンスが光りまくっている。よりモノとしての魅力が際立つ本が多い。いつもロバさんの古本市の売れ筋はほかと傾向が違っていて勉強になる。いいなとずっと思っていて売れなかった本が完売したり。昭和30年代の『きょうの料理』や『子どもの館』『興糧』などがそう。
夕方にナンダロウさんが来てくれた。「火星の庭の本いいじゃん」とほめてもらった。ロバロバカフェはこの古本市の最終日に閉店しちゃうのだが、そのことをナンダロウさんは『彷書月刊』の連載にくわしく書いた。さ、さ、並んで、といのまたさんと私を写真に撮ってくれた。
ふたりとも同い年、眼鏡、くしゃっと笑うところも一緒。
それからちょうちょぼっこの福島さんがやってきた。やっほーっとハイタッチする。福島さんはずっと年下だがしっかり者で、突っ込みが適切だ。興味が似ていて視点が違うので、こういう人とは話が弾む。『仙台文庫』にもご登場いただくので打ち合わせもして、またねーと大阪へ出かけていった。
いのまたさんがこれから住む山口県の山の中の畑つきの一軒家の写真を見せてくれた。話を聞くとほとんど現金を使わずに済みそうな暮らしだ。そうする気持ちはわかるし、すごく惹かれる。自分のペースで、やりたくないことをしないで日本で暮らすには選択肢は限られている。東京という日本一むずかしい場所で、ロバさんのやり方を8年やり続けたいのまたさんに迷いはなさそうでよかった。さみしそうなお客様の顔が見え隠れするけども。でもよかった。
あっという間に時間は過ぎ、「こんどは山口に遊びに行くね」と言ってロバロバカフェを後にした。いのまたさん、どうもありがとう。
東京の報告はこれでおしまいです。
お世話になったみなさん、ありがとうございましたー!!
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