stockの本棚では、アート・デザイン・ファッション・旅の本を中心に魅力ある出版社を紹介。そのなかから、3つのジャンルでピックアップしてみました。

山へ行った事はないけれど

「山と鹿」
ホンマタカシのアシスタントを経てフリーで活躍する写真家 野川かさねが訪れた山々、そにいる鹿など、その乾いた空気感を捉えた作品集。デザインは服部一成というのも豪華。発行：UTRECHT。

「ポケットに山を」
で、その野川かさねが編集者 高橋亜弥子らと発行した小冊子。美しい山の写真に、畔地梅太郎、串田孫一など賢人の確かな言葉が呼応する一冊。私家版。

「KiKi Mountains」
登山家としても活躍する、モデル KiKi（山ガール系雑誌でも執筆多数）が訪れた山の写真と文章の記録。ホンマタカシ主宰の between the books から500部限定出版。

「山へいくつもりじゃなかった」
イラストレーター 落合恵の山をテーマにしたイラストエッセイ。「山頂まで登らなくても楽しい富士登山」など山登りに興味がなくても楽しめます。発行：mille books。

本は旅の物語（国内編）

「BE A GOOD NEIGHBOR ぼくの鹿児島案内。」
雑誌BRUTASやku:nelなどの編集に携わった岡本仁さんが、すっかり魅力に取り付かれた鹿児島のことを集めました。発行：Landscape Products。

「be a good neighbor ぼくの上田案内」
長野県上田市の洋服と雑貨のお店arkansasが発行する上田のまち案内。著者はやはり上田をとても気に入ってしまった岡本仁さん。　

「東京旅行」
“なごやに暮らす”の les deux が2人の目線で東京を案内するシリーズ。東京ってこんなに味のある都市だったんですね。特別編集「東京カレー旅行」も。発行：mille books。

「そらあるき」
金沢を訪れる人へおすすめの場所を紹介する冊子を、と作り始めて12号目（大変なことです）。まち全体で作っているという感じが伝わるんですよね。発行：そらあるき編集部。

ファッションカルチャー

「here and there」
資生堂の花椿などに携わった後、フリーとなった編集者 林央子。GINZAの新連載も好評な彼女が2002年にスタートさせた出版プロジェクト。スーザン・チャンチオロなどの執筆陣も豪華な内容です。発行：Nieves（スイス）。

「拡張するファッション」
そんな彼女がこれまで関わって、深く影響を受けて来たファッション・アートクリエイターとの対話集です（ミランダ・ジュライ、ソフィア・コッポラ などなど）。アートディレクションは服部一成。発行：blues interactions。

「Purple Fashion magazine」
発売のたびにサプライズ・センセーショナルな内容で、メジャーマガジンよりメジャーなインディペンデントマガジン。とにかく豪華な顔ぶれと内容は、編集長オリヴィエ・ザムを映し出しす鏡のようでもあります。

「baby baby baby」
ガーリーマガジンの火付け役、メキシコ発の"可愛すぎる雑誌"です。ヴァレリー・フィリップスなど、ガーリーフォトの天才たちによるキュートなヴィジュアルページ、ほとんどが手書きのテキストなど、独特の世界観が広がります。